「みんなネックピロー使ってるけど、本当に必要なの?」
「荷物が増えるし、お金もかかる。いらないんじゃ・・・」
長時間のフライトは、誰にとっても体力的、精神的に負担がかかります。特に海外旅行となると、10時間以上も同じ姿勢でいることも。
長時間の座り姿勢による首周りのコリや痛みは睡眠の妨げにもなり、旅の疲れを増してしまうものです。
そんな時に役立つのが、ネックピローです。
しかし、ネックピローは本当に必要なのか?
確かに、機内で周りを見渡すと、多くの人がネックピローを使っています。
でも、あのかさばるアイテムを持ち歩く価値はあるのでしょうか?
値段も決して安くはありません。「もしかして、なくても大丈夫?」と思った方も多いはず。
この記事では旅先で使いたいはずの資金をネックピロー購入で無駄にしたくない人向けに、ネックピローの必要性・デメリットと対処法・代用方法・最強ネックピローの選び方、そして最終的な判断ポイントについて詳しく解説します。
結論:検証結果から「必要」と言える。※ただし最強アイテムではない
結論から書くと、ネックピローは多くの人にとって必要なアイテムです。
検証データは後述しますが、実際にネックピロー所有者の81.2%の人が「次も持っていく」と答えています。
特に3時間を超える長時間の移動の場合、たとえ寝なくても飛行機内で快適に過ごすためには大きな助けとなります。
しかし、ここで重要なポイントがあります。
ネックピローは「完璧に熟睡できる最強アイテムではない」「自分に合った物を選ぶのが必須」であることです。
検証データからほとんどの人にとっては「寝られない」「不快」から「寝られるようになる」、「快適になる」くらいまでの効果であるということが分かりました。
やはり前提が座っている以上、首が楽になったとしても熟睡は難しいというのが現実のようです。
また、体型や寝心地の好み、ネックピローに求めることは人それぞれ異なるはずです。
ですのでしっかりと自分の希望と照らし合わせて選びましょう。(枕と同じです。好みは人それぞれですよね?)
適当に選んでしまうと、せっかくのお金を無駄にしてしまう可能性があります。
前提として:そもそもネックピローの効果とは?
結論に至った理由を説明する前に、前提となるネックピローの飛行機内での効果やデメリットを簡単に説明します。
首を固定し、寝ているときにカクっとなるのを防ぐ
ネックピローの最も主な効果です。
飛行機以外にも車や電車、バス、新幹線で寝ていて首がガクッとなって目覚めたことはありませんか?
首が痛いし目覚めるしで最悪ですよね。
ネックピローは首回りを包み込むことでそれを防ぎます。
首・肩の筋肉をリラックスさせる
首がガクッとすることを防ぐだけでなく、頸椎に沿うことで首・頭の位置が安定します。
また頭をネックピローに預けることで力が抜けます。
それによって首や肩の筋肉をリラックスさせて楽になり、痛まないようにします。
このような機能があり主に飛行機や新幹線などの乗り物の中で、長時間の座位を快適に過ごすためのアイテムとして使用されます。
またメインの使用法とは異なりますが、映画館やキャンプ、入院時の首の支えにも一定数の方に愛用されています。
【デメリット】ネックピローがいらないと思われる理由
次にネックピローをいらない、必要ないと思ってしまう理由・デメリットについてもまとめます。
荷物になりそう・・・
選ぶネックピローによりますが、エアーではなくウレタンフォームやビーズなどのコンパクトにならないタイプのネックピローの場合は嵩張るため荷物が増えます。
多くの人は首に掛けたりスーツケースに取り付けたりして携帯しますが、やはりお土産などを考えると旅行の荷物は減らしたいので嵩張るのはいやですよね。
ただエアータイプを選べばこの点は問題にはなりません。
首に付けるだけで本当に快適か疑問
本当に首に巻くだけで快適なのか?
こちらも多くの人が疑問に思う点かと思います。
快適性に関しては個人差が大きく一概には言えませんが、少なくともネックピローを使ったことがある人へのアンケートでは97%が「無いより良い」以上の効果を感じています。
正しい選び方で自分に合ったネックピローを選べば、快適性に関して後悔することはまずないと言えるでしょう。
検証データあり:ほとんどの人にネックピローが必要だと言える理由
「ネックピローがほとんどの人にとって必要であると」結論付けましたが、その根拠を検証データや実際の体験談から解説していきます。
アンケートでの検証結果
2024年9月にクラウドワークス上で「海外旅行にてネックピローを1度でも使用したことのある男女154名」に対するアンケートを実施しました。
アンケートでは回答者の性別、年齢、実際に使用したネックピローの写真(偽の回答の排除目的)、タイプ、満足度(5段階)、次の旅行で持っていくか、感じたことを答えていただきました。
まずは回答結果をまとめます。
回答者の性別分布
回答者の年齢分布
使用したネックピローのタイプの分布
使用した満足度の分布
次の旅行でも持っていくか
感想(一部抜選)
ネックピローを使う前は、首を左右に傾けて寝ると首が痛くなっていましたが、それがなくなったので満足しています。
クラウドワークス アンケート結果より引用
普段使ったことがなくたまたまいただいたのでつい先日使用しました。エアータイプだったので硬さを自分好みに調節できるのはかなりありがたく家族それぞれの好みの柔らかさで寝ずらそうにしていた子供にも使用することができました。使用したものはスエード生地?だったのですがもう少し柔らかいタオル素材などがあればなおいいなと感じました。また、空気を入れるのがポンプがついていたので機内で子供達と楽しく空気を入れられて時間稼ぎにもなったのでありがたかったです。
クラウドワークス アンケート結果より引用
満足度分布を見ると94.2%の人が「無いより良い」以上の効果を感じており、81.2%の人が「次も持っていく」と答えています。
感想も併せて分析すると「熟睡は難しかったとしても、快適性に関して確実な効果があった」と分かります。
この記事も読者もそうだと思いますが、ほとんどの人はネックピローやその選び方に詳しくはないです。(マイナーな商品なので当たり前です。)
そのような背景で選んだネックピロー(100均など極端に安い商品も含む)だとしてもこれだけの多くの人が「無いより良い」以上の効果を感じており、「次も持っていく」と答えている状況を考えると、「ネックピローは飛行機や新幹線、夜行バスに必要である」と結論付けてもよいと思われます。
またネックピローについて多少詳しくなり、正しい選び方や使い方を知れば「良かった」と思える確率は更に上がると思います。(この点は枕と同じです)
自分に合った物を選べばデメリットはない
前述したようにネックピローを使った多くの人は快適性について一定以上の効果を感じています。
ネックピローの主なデメリットとしては「荷物になる」という点がありますが、この点に関してはエアータイプを選べばとても小さくなるので問題になりません。
特にネックピローが必要な人の特徴
特に首がきつくなってくる3時間以上の飛行機や新幹線、夜行バスに乗る人には必要だと思います。
寝る必要がない移動時間でも、あるだけで現地に着いた時の疲れが断然違います。
自分に合ったネックピローの選び方
ネックピローの必要性について結論付けたところで、ネックピローのプロが自分に合ったネックピローの選び方も解説しようと思います。
ネックピローの種類と正しい選び方を知れば「買わなければよかった」「お金の無駄だった」となる確立を断然下げられます。
こちらの記事でより詳細に解説しています。
詳しく知りたい人は読んでみてください。
この記事では簡単に重要な箇所を解説します。
ネックピローの種類と特徴を解説
ネックピローは
①形状→U字型、H型、棒状
②中の素材→エアー・ウレタンフォーム・ビーズ・その他綿
③外側カバーの素材→綿、ナイロン、ポリエステル
④外側カバーの取り外し可否
の4つのポイントで種類が分かれます。
形状は基本U字型かH型がおススメ。また同じU字型でも首元のフィット感や枕の厚みが全然違います。
中の素材は何を重視するかでおススメが変わります。携帯性ならエアー一択です。かといって快適性でエアーが劣る訳ではありません。(もちろん好みで分かれますが)
外側カバーの素材は綿かナイロンがおススメ。特にネットで購入する場合は分かりづらいですが、極端に安いものはゴワゴワしているので注意です。
外側カバーの取り外し可否については、旅行頻度で考えるのが良いです。年に数回程度の使用であれば、取り外せなくてもほとんど気になりません。
手洗いで十分なうえ、カバーを外して洗濯するのはむしろ面倒になる人が多いです。
ネックピローを選ぶ際の重要な3要素
種類と特徴を簡単にまとめました。ただ4つも要素があり、それぞれに種類が多いため、「考えるのがめんどくさい!」となる人も多いと思います。
そこで考えるべきことを3点だけにまとめました。
その①:携帯性をどれだけ重視するか
その②:カバーの取り外しをどれだけ重視するか
その③:価格
携帯性を重視する場合はエアータイプ一択です。ネットショッピングの画像でウレタンフォームタイプでも「携帯性がある」と謳っている商品もありますが、ないです。
ウレタンなどエアー以外の場合は絶対に荷物になることは理解しましょう。
ただしエアーとはまた違った使い心地の為、エアーが気に入らなかった人や携帯性よりも使い心地の追求をする人の場合はどちらにするか検討しましょう。
ただ使い心地も「エアーだから悪い」ことは全くありません。(むしろ筆者はエアーの方が好き)
つぎに考えるべきはカバーの取り外しについてです。こちらは洗濯機でカバーを丸洗いしたいかどうかという観点になります。
年間2桁回数など頻繁に使用する場合や清潔性が特に気になる場合はカバーを取り外せるタイプがいいかと思います。
ただカバーを取り外せないタイプの多くは防汚性がありや汚れの落ちやすい生地をしようしています。そのため手洗いで充分汚れは落ちます。
たまにしか使わない場合や手洗いで十分という場合はあまり考えなくても大丈夫かと思います。
むしろ手洗いのほうが旅先でもさっと洗えて楽で、カバーを外して洗うのは面倒くさくなって結局中々洗わないという人も多くいます。(筆者の友人談)
最後は価格です。
100均~5000円台まで幅広いです。
安すぎる物は耐久性が低く、また形状やカバーの素材の快適性が低いため、結局「購入して損した」と思うことも多いです。
個人的には2000円前後~3000円くらいの物が相場価格でバランスが良いと思います。
累計15個以上のネックピローを使用した筆者のおススメ2選
前項でネックピローの種類や選び方を簡単に解説しました。ここでは筆者のおススメするネックピローを2つ厳選して紹介します。
旅寝工房 minimaU(ミニマルU)
筆者が運営するネックピローのブランド「旅寝工房」の商品です。
「結局自分の商品を売りたいのかよ」と思われるかもしれませんが、15を超えるネックピローのテストとユーザーの声から制作して、ネックピローのプロとして自信を持っておススメできるので紹介します。
この商品はU字型、エアータイプ、外側ナイロンカバー、カバー取り外し不可の商品です。
快適性にこだわったU字(他のタイプより高さがあり、首元のフィット感が強い)とエアーによる携帯性が特徴です。
※ただし人によってはフィット感が合わない方もいます。
私は首が太いから、合いませんでした
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エア-ポンプ内臓で口を付けずに膨らませられ、女性にも使いやすいです。またポンプは独自の小型設計の為、着用時の邪魔にはなりません。
外側ナイロンカバーは取り外しできませんが、防汚性があり汚れが手洗いでも落ちやすく清潔に使用できます。
カバー1体型かつネット限定の為、比較的安めの価格で販売させていただいています。
頻繁に使うものでもないので今まで100円ショップのエア枕でどうにかしてきましたが、ビニール感マシマシの100円枕は首が凄まじく蒸れてかゆいのでこちらを購入。
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肌触りが良く寝やすいので買って良かったと思います。
「携帯性を重視する場合」や「初めてでとりあえずネックピローを試してみたい場合」にとてもおススメです。
ヨギボー Neck Pillow X(ネックピローX)
かの有名なヨギボーの商品です。
「ヨギボーだから気持ちよさそう」というイメージが強い商品ですが、先入観は排除して使って、純粋におススメできます。
この商品はH型、ビーズ、外側綿カバー、カバー取り外し可能な商品です。
首元のフィット感が強く、とても姿勢が安定します。フィット感についてはエアーやウレタンフォームよりも上だと感じました。
他の商品(ネックピロー)と違い 着用時の首というか頭部の安定感が抜群です
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また形状のH型とビーズの相性もよく、首をしっかりと固定します。ただ硬すぎると感じる人も一定数います。
しかし、ピロー自体が硬めで肩が疲れるし、窮屈で耳が折れ曲がり長時間は使用できません。
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また面白い機能で、ネックピローのカバーにアイマスクが付属されています。これは一見頼りないアイマスクなのですが、意外にもかなり快適です。
評価もよく、硬めでしっかり固定されるネックピローが良い人には特におススメです。
たがし価格が高めであること、カバーが取り外しずらく洗濯がしづらい点、携帯性が悪い点には注意です。
ネックピローの正しい使い方
ネックピローにも正しい使い方があります。
「なんかしっくりこない」という方はこちらの記事も参考にしてみてください。
ネックピローを使わずに快適に過ごす方法
最後にネックピローを使わずに飛行機を快適に過ごす方法についても簡単に触れます。
ネックピローの代用品
ネックピローを購入しなくてもタオルやスウェットで同じような物を作れば代用できます。
代用品の作り方については下記記事でも紹介しています。
座席のランクを上げる
ビジネスクラスやファーストクラスの座席は座席をフルフラットにできます。
そうなれば普通に寝れるということなので、ネックピローは必要ありません。
またプレミアムエコノミーなど、座席によっては高機能な座席もあるようなので、旅行前に確認するのが良いと思います。
まとめ:ネックピローがあなたに必要かの最終判断
検証結果から飛行機や新幹線で3時間以上の移動をする方にとってネックピローは持っておいて損はしない、必要であると言えます。
主なデメリットの「荷物になる」という点は昨今の性能の良いエアータイプを選べば問題にはなりません。
以上より使うか迷っている人は前述したネックピローの特徴や選び方を見て、使ってみることをおススメします。
ネックピローを作っている筆者が言うとポジショントークの様に感じてしまうかもしれませんが、多数のネックピローの検証をして「ほとんどの人に必要である」と思ったから制作を始めたという背景があります。
卵が先か鶏が先かという話に近いですが・・
この記事が参考になると幸いです。