僕が最初にタイへ行ったときは、とにかく「タイ料理=辛い」というイメージしかなくて、現地の雰囲気に
呑まれないかドキドキしていました。でもいざ行ってみると、あの蒸し暑さすら妙に心地良くて、
屋台料理にもどっぷりハマってしまい、気づけばパクチーもモリモリ食べられるようになっていたんです。
一方で、やっぱり外国。トゥクトゥクの値段交渉や怪しげなお店の客引きなど、日本ではあまり体験しない
シチュエーションに遭遇することも。それが旅の醍醐味ではあるんですが、無防備だとトラブルに
巻き込まれる可能性もゼロじゃない。そこで今回は、**タイ旅行 防犯 治安 危険度 危険性**といった安全面に
スポットを当てて僕が実際に感じたことや先輩旅行者から聞いたエピソードも交えながらお話ししていきます。
このブログでは別の記事で、タイ旅行の基礎知識をまとめています。この記事では「どうやったらトラブルを
避けて、より快適に過ごせるの?」という視点で読んでいただけると嬉しいです。
タイ旅行 注意点
はじめに:タイ旅行の防犯・治安情報はなぜ重要?

タイは魅力たっぷりの国で、旅行者にとってはほとんど楽園のような場所。バンコクの街角に溢れる屋台の香りや、
ビーチリゾートの青い海と白い砂、山間部のゆったりとした空気感など、何度行っても新鮮な驚きがあります。
でも、海外旅行あるあるで、「思わぬところで苦労した」「気を抜いていたら高額請求されちゃった」という話は
タイでも少なくありません。実は僕も初めてバンコクに行ったとき、タクシーを拾った瞬間に「メーター
壊れてるから」と言われ、500バーツ(約2000円くらい)を請求されてビビりました。相場が分からないから
一瞬迷ってしまい、ここで「え、そんなもんかな?」と支払っていたら、後でかなり後悔するところでした。
防犯や治安への意識を持っておくだけで、旅行の安心感と満足度はグッと上がります。
「何かあっても大丈夫」という自信があると、旅先での自由度も増えるんですよね。
タイの治安状況を把握するうえで知っておきたいポイント

タイは近年では観光客にとって比較的安全と言われていますが、地域ごとに雰囲気や犯罪の傾向が違います。
僕も旅慣れてきた頃には「危なそうな場所ってどんな感じだろう?」と少し探検心が湧いてしまいましたが、
やはり最低限のリスクヘッジは必要。ざっくり全体像を把握しておきましょう。
都市部・観光地・地方の犯罪発生率と統計データ
- バンコク(Bangkok)
タイ最大の都市だけあって、観光客も多く、スリや置き引きといった軽犯罪が起こりやすい面があります。
特に人混みの多い市場や電車内など、僕も歩きスマホしていたら「危ないよ」と現地の人に注意されたことが。
大柄な人も多いし、あれだけの人口が密集していると「ちょっとぐらい大丈夫かな」では済まないことも。 - プーケット(Phuket)やパタヤ(Pattaya)などのリゾート地
リゾート気分に浸りすぎると危機感が薄れてしまうのが難点。海辺で荷物を置いたまま泳いで、
戻ってきたら財布がなくなってた…という話もたまに聞きます。夜の繁華街も楽しいですが、
目一杯お酒を飲むなら、酔っているときこそ持ち物の管理は慎重に。 - チェンマイ(Chiang Mai)やチェンライ(Chiang Rai)など北部都市
自然と文化が融合していて、僕も大好きなエリア。騒がしい都会とは違いのんびりしている分地元の人も優しい
印象ですが、観光客向けに作られた怪しいツアーや、相場以上の料金をふっかけてくるケースもあるので用心を。
過去の事件・事故から見る傾向
- 置き引き・スリ
ほかの観光地と同様に「数人で注意をそらしているあいだに盗まれる」手口が多いです。
マーケットやナイトバザールなど人が多いところでは特に警戒を。 - ぼったくり
タクシーやトゥクトゥクで「メーターがない」と言われたり、メーターをスタートさせないまま
走り始める人もいます。乗る前に「メーター使う?」「いくら?」と確認するだけで大半は防げますよ。 - 宝石詐欺(ジェム詐欺)
「政府が推奨するキャンペーン価格」なんて聞くと、つい「お得かも?」と舞い上がりがちですが、
実は粗悪品だった…という典型例です。 - 強盗や暴力事件
深夜の路地裏など、人気の少ない場所で起こることが多いです。僕は一度、夜遅くにコンビニへ行こうと
したら、なんか治安が悪そうな通りに迷い込んでしまい、めちゃくちゃ怖かった覚えがあります。
地域別リスク評価:どのエリアが比較的危険度が高い?

タイ全体を通してみれば、そこまで「命の危険」を感じるほど治安が悪いわけではありません。
ただ、観光客が集まるエリアや国境近くはやはり注意すべき点があるので押さえておきましょう。
バンコク中心部:観光客が狙われる犯罪の特徴
- 繁華街周辺のスリ・置き引き
バンコクにはカオサン通りやスクンビット、シーロムなど夜までお祭り騒ぎなエリアが多いです。
明るいネオンサインに誘われてフラッと入り込むのはいいですが、
酔いすぎて気が付いたらカバンが開いてた…なんてことも起こりがち。 - 夜間のトラブル
深夜から早朝にかけては人通りが減る場所もあり、「賑わいがあるから安全」というわけでもないのが
ポイント。興奮して気づくと朝方、という旅行者も多いので帰り道やタクシー移動は特に気をつけて下さい。
地方や国境付近:テロ・政治的混乱の可能性
- 国境付近の紛争リスク
タイ南部では、武装勢力との衝突が度々ニュースになります。観光地からは離れていますが、
「ちょっと冒険心で行ってみよう」という場合は、外務省の危険情報を確認してからにしましょう。 - 政治デモの影響
タイでは政治デモが起きると、バンコク中心部の大通りが突然封鎖されたりします。
以前僕が現地にいたときにも、街中を行進する大規模デモに遭遇し、気軽に近寄ったら
怒号が飛び交っていてすぐ逃げました。野次馬根性はほどほどに。
政府・国際機関が発表する安全評価をチェックしよう

自分で情報収集をするのも大事ですが、やはり公的機関の情報は信頼度が高いです。
タイ旅行を計画するなら、日本の外務省だけでなく、他国の情報を見ておくのもおすすめ。
外務省の海外安全ホームページの危険度ランク
- 渡航中止勧告・渡航注意情報
一部地域が「レベル3(渡航はやめておいたほうがいい)」に指定されていることもあります。
そういうところへ行くと、保険適用外になる場合があるので要注意。 - スマート・トラベル・サブスクライブ(たびレジ)
たびレジに登録しておけば、現地の事件や自然災害の発生情報がメールで届きます。友人はプーケットで大雨の
予報が出たときにこのメールを見て事前に移動をずらし、天気の良い日にきれいな海を満喫していました。
国際機関や各国の渡航勧告の比較
- アメリカ合衆国国務省やイギリス外務省
同じタイに対しても、国によって微妙に危険度評価や注意ポイントが違うことがあります。
アメリカでは重視されているリスクが、日本ではそこまで指摘されていないケースもあるので、
複数の視点を比べてみるといいですよ。 - 国際機関のレポート
テロや紛争に詳しい専門機関のレポートは、一般観光客にはちょっと堅苦しいですが、
気になる地域があるなら目を通しておくと安心感が違います。
最新の治安動向・事件情報を把握する方法

タイはとてもダイナミックな国で、政治情勢や国内事情が変わりやすい面もあります。
出発前に「今のタイは大丈夫」と思っても、現地に着いてから大規模デモが始まることだってあるんです。
政治的混乱や急増する犯罪事例のチェック
- 現地ニュースサイトやSNS
タイ語が分からなくても、英語版のニュースサイトやSNSなら、事件が起きたらすぐに大まかな内容が
把握できます。「#Bangkok #Thailand #Protest」などのハッシュタグをフォローしておくと
リアルタイム情報が手に入りやすいです。 - 在タイ日本国大使館・旅行代理店
大きな事件や事故が起きたら、日本大使館のホームページやメール通知で注意喚起が出ます。
旅行代理店を利用している方は、現地係員に最新状況を聞くと一番手っ取り早いですよ。
テロ活動やデモなど不安定要素の見極め方
- デモが行われる場所は基本的に回避
僕は興味本位でデモ近くに行きかけたら、案の定激しい言い争いが繰り広げられていて
慌てて退散したことがあります。やっぱり安全第一が大事ですね。 - SNSで現地在住者の声をチェック
観光客向けの情報サイトよりも、在住者のほうが「今まさに起きていること」を具体的に
教えてくれます。「〇〇駅周辺が封鎖中」「タクシーが全然捕まらない」など
生々しい状況が分かるので、いざというとき頼りになります。
具体的な犯罪手口・詐欺事例と対策

タイは人懐っこい人が多いと感じますが、中には旅行者をカモにしようと狙っている悪い人もいるのが現実。
代表的な犯罪や詐欺の手口と、その対策をまとめてみました。
観光客を狙った詐欺パターン
- タクシーやトゥクトゥクのぼったくり
メーターを使わずに「一律〇〇バーツ」と高額を提示されたり、勝手に遠回りされることがあります。
長距離移動のときは、できればGrabなどの配車アプリを使うと交渉の手間が省けて楽ちん。 - 宝石(ジェム)詐欺
「今日だけ特別価格」「ローカルしか知らないショップ」みたいな言葉に弱い方、要注意。「めったに買えない
逸品だよ」と言われて揺らぎましたが、冷静になって調べるとまるっきり価値のないものだったというオチ…。 - 偽ツアーガイドや偽旅行代理店
空港や繁華街で「安く案内するよ」と声をかけられたら、一旦疑ってみるのが賢明です。正規のガイドや
代理店なら名刺やライセンス番号を提示してくれますし、口コミでもすぐに情報が出てきます。
スリやひったくりから身を守るコツ
- バッグの持ち方を工夫
リュックは後ろのファスナーを開けられると手が届かないので、人が多いところでは胸の前に回すなど対策を。
僕も「前に抱えるのはちょっとダサいかな」と思っていましたが、安全には代えられない…と気付いてからは
気にしなくなりました。 - 人混みでのスマホ操作は控えめに
渋滞中の車道や混雑した歩道では、ひったくりも注意が必要。ショルダーバッグごと持っていかれることも
あるそうなので、急用でなければスマホは見ないで周囲を確認する癖をつけましょう。 - 宿泊先のセキュリティをチェック
安宿やゲストハウスでもロッカーがしっかりしている場所はあります。
鍵や南京錠を持参すれば、貴重品を預けるときも安心感がアップします。
まとめ:安全にタイ旅行を楽しむためのポイント

ここまで読んでいただきありがとうございます。話が長くなってしまいましたが、タイはそれほどまでに
魅力もあれば、気をつけるべき点もある国です。僕も毎回何かしらハプニングがありますが、それを含めて
「やっぱりタイって面白いな」と思えるのは、事前準備と情報収集のおかげかなと思っています。
情報収集と備えが最良の防犯対策
- 危険度や危険性を常にアップデート
外務省や国際機関の情報、SNSで現地の声をチェックして「今のタイはどうなのか?」を把握しておきましょう。 - 海外旅行保険や緊急連絡先の確認
万が一のトラブルに備えて保険には入っておきたいところ。病院代が高額になったり、
盗難に遭ったりしてから「保険入っておけば…」と後悔するのはよくある話です。
心身の快適さも大切:移動時のストレスを減らそう
- 長距離移動にはネックピローなど快適グッズを
タイ国内のバス移動はとにかく長いときがあるので、途中で疲れ切ってしまうと防犯意識も緩みがち。
少しでも身体を休めておけば、「寝ぼけて荷物を置き忘れた」なんてミスを防げると思います。 - 時間に余裕を持ったスケジュールで楽しむ
旅行中はあれもこれもやりたい気持ちになりますが、無理をしてカツカツの予定にすると
注意力も落ちてしまいます。疲れたらマッサージに行くとか、カフェでのんびり過ごすとか、
そんな余白を作るのもタイ旅行の楽しみ方の一つ。
タイは本当に素敵な国で、親切な人々や美味しい料理、見どころ満載の観光スポットが待っています。
だからこそ、ちょっとした注意を怠って思わぬトラブルに遭うと、せっかくの体験が台無しになりかねません。
何よりも安全第一で、あとは自分の五感をフルに使ってタイの魅力を満喫してくださいね。
どうか素敵な旅になりますように!